前回のLessonでは、子どもが「言葉」を覚える順番や、
まずはなぞり文字から始めて、ゲーム感覚で楽しみながら言葉を覚えていくことが大切という話を学習しました。
今回のLessonでは、子どもが持つ「真似る力」と、大人が見せるべき礼儀、
子どもに教えてあげるべきことについて解説します。
子どもに「善悪」の判断はない

子どもは見たもの、聞いたものを全て吸収して成長していきます。
生まれてきたそれぞれの地域の気候や文化に合わせて衣服や方言などを
「当たり前」のものとして吸収し、文化や礼儀を学んでいきます。
そこではお手本となる大人の言動はとても大切なので、
些細な行動であっても「子どもたちは目に焼き付けているんだ」という
感覚が重要となります。
例えば、大人が誰かに会った時にあいさつもせずムスッとした表情のまま
話し始めたら、子どもが「これが普通なんだ」と思ってしまうのは仕方がない事です。
一方で、近所の人に会った時に、毎朝元気に明るく「〜〜さん、おはようございます!」と笑顔で話しかけていたら、子どもも真似をしてあいさつをしていくように成長していくでしょう。
子どもは真似をする天才であり、だからこそ大人の言動は教育上とても大切です。
そこで、家の中で簡単にできる「文化や礼儀のレッスン」を解説します。
お家でできる礼儀のレッスン

朝昼晩のあいさつ
あいさつは習慣であり、まずは親から子どもに声をかけて目を見ながら
あいさつをしましょう。
子どもがしっかりあいさつを返してくれたら、きちんとあいさつをした事を
褒めてあげましょう。
咳やくしゃみの仕方

「他の人の方を向いてくしゃみをしない」など、周りの人に配慮するやり方を
教えてあげることが大切です。
モンテッソーリは「美しい鼻のかみ方」を子ども達に見せたところ、
子ども達が感動して拍手をしたという逸話が残っています。
ものを静かに持つ
子どもはどうしても物を雑に扱いがちで、投げて壊れてしまった、
などのことは往々にして起こってしまう事が多いでしょう。
まずは大人が美しい持ち方や整理整頓の際に戻すやり方を見せてあげて、「真似をしたい!!」と思わせる事が非常に重要なポイントとなります。
お家の外でのマナー・礼儀

ゴミに対する考え方
家の中でも、公園でも、道端でも、「ゴミは必ず誰かが片付けることになるのだから、ポイ捨てをすると苦労する人がいる」ということは教えてあげる必要があります。
もう少し言えば、「ゴミを捨てる人ではなくて、拾う人になろうね」
という考えを持つことができればなお良いですね。
電車やバスなどの公共機関のマナー

初めて電車やバスなどの公共機関に乗った時、
子どもは「すごい!!こんなに大きな乗り物が走るんだ!!」とついついテンションが上がってしまい騒ぎがちです。
交通機関に乗る前段階で「走らない、大きな声を出さない」などの
最低限のマナーを話し、また安全面においても事故が起こらないようにする為の
配慮を心がけて教えてあげましょう。
何れにせよ、子どもに「真似をしたい!」と思ってもらえる事が、
子どもに礼儀を教える第一歩です。
続いては、テレビ、ゲーム、スマホとの付き合い方について解説します。