前回のLessonでは、子どもの「真似をする力」は素晴らしく、それがゆえに礼儀やマナーなどは大人が率先して示してあげる必要がある、という話をさせていただきました。
今回は、現代社会を取り巻く様々なITリテラシーの一つである「テレビ・ゲーム・SNS」との付き合い方について見ていきたいと思います。
まず、こちらの事実をご存知でしょうか。
現代の情報量は江戸時代の1万倍

「子どもがテレビゲームやスマホばかりしている」といった相談は後を絶ちません。
特に、3歳から6歳までの子どもは自ら考え、ゲームをしたりテレビのチャンネルを選んだりすることができるようになっているので悩みも一層深いのでしょう。
現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の人の1年分にもあたり、
平安時代の人のなんと一生分にも当たるという説があり、
それほどまでに触れることのできる情報は溢れているのです。
モンテッソーリ教育では「集中」を大切にしている側面も大きいため、友達からのLINE通知や「ゲームをしたい」という欲求が、大きく集中を削いでしまうことは考えものです。
それでは、一体家庭においてはどのようなルールがあれば上手にバランスが取れるのでしょうか。
家庭でできるルール作り

あからさまにルールを作ってしまうと嫌がる子どもも多いと思いますので、なんとなく意識する事柄として家庭内に空気感を醸成していく事をオススメしています。
・テレビを見る時には、みんなで見て感想を言い合う
・親自身がスマートフォンなどの制限時間を決める
・ゲームをやる時間、ゲーム以外で遊ぶ時間などの区切りをつける
もちろん何かを制限することは子どもにとってストレスとなってしまうことは間違いないですが、まだまだこの年齢の子どもは莫大な情報量を処理できるほどの経験や知識は持ち合わせていません。
有害なサイトや視力の低下などのリスクも避けられないため、
積極的にゲームやスマホをさせるのは特に注意が必要です。
Lesson8まとめ

さて、Lesson8では、3歳から6歳までのモンテッソーリ教育について見ていきました。
3歳を迎えた子どもはこれまでのがむしゃらな状態とは異なり、うまく自分をコントロールして物事を成功させたいと考えるようになります。
お家では「服をたたむ」などの少し今までよりも難易度の高い家事のお手伝いをしてもらうことで、
自己有用感を感じながら成長を楽しめると思います。
そして、子どもを有害な情報から守るためにも、特にこの年齢の子どもと情報の接し方はある程度の管理が必要でしょう。
Lesson9では、家庭でできるモンテッソーリ実践方法をまとめて紹介させていただきたいと思います。