前回のLessonでは、0歳〜3歳までと3歳〜6歳までのそれぞれの特徴について学習しました。
今回のLessonでは、3歳から訪れる運動の敏感期の中で、具体的に子どもが
家庭でどのような取り組みをすると喜ぶのかと言ったことを解説します。
人の役に立ちたい!「自己有用感」の芽生え

3歳を迎えた子どもは、自分のしている行動が果たして誰かの役に立っているのかどうか、という点を気にし始めます。
これまでのがむしゃらに手を動かしていた時期とは異なり、
誰かのために行動したい、人の役に立つことをして褒められたい、
などの感情が芽生えてきます。
「自己有用感」と呼ばれるこの感情ですが、周りの環境へ配慮するとともに、
「ありがとう」と言った言葉に敏感になってきます。
運動の敏感期の中では、「家庭でできるお手伝い」こそが、
この自己有用感と手を動かしたいという欲求を同時に満たす素晴らしい
取り組みなのです。
「お手伝い」こそ大きなヒント

子どもの中に芽生える、優しく強い衝動である「自己有用感」を満たすためには、
家事のお手伝いなどをさせてあげることも大きな役割を果たします。
・野菜を切る手伝いをしてもらう

包丁を扱うのは少し危険が伴う部分もあるのですが、
プラスチック包丁などの野菜を切るために特化している包丁などで、
ネギやキャベツなどのそこまで固くない野菜を切る手伝いなどがオススメです。
年齢的には、4歳程度から行うと良いでしょう。
自分の切った野菜が食卓に乗るという「作り上げた達成感」を
味わうこともできるので、料理の一端を担ってもらうことは重要です。
・窓拭きをする

モンテッソーリ園で人気の活動の一つがこの窓拭きです。
霧吹きで窓に水を吹きかける楽しさと、タオルで窓を拭く時に
たくさん体を動かす楽しさの2つが合間って、人気の活動となっています。
年齢的には、3歳から行うことができるでしょう。
・服をたたむ

服をたたむ行為は、「ここをたたんだらどうなるんだろう?」という
空間的な予測や、指先の器用な動きなどが求められます。
親としても、家事の中で、子どもが服をたたむことを覚えればかなり
頼りになる部分だと思います。
上記の他にももちろん様々なお家モンテッソーリがありますが、
さらに詳しくはLesson9で解説します。
続いてのLesson8-3では、子どもの「言葉の認識の仕方」について解説します。