前回のLessonでは、お家でできる実践的なモンテッソーリ教育のうち「手足を動かす」ことに注目して方法を紹介していきました。
今回のLessonでは、数の敏感期が訪れ
「とにかく数を数えたい」と考えている子どもが
楽しく数を学べるお家モンテッソーリのメニューについて見ていきたいと思います。
「大きさや形の比較」を覚えるメニュー

数を数える上で、まず必要になるのが「比較」という概念。
2つのものの比較を覚え、3つ以上の比較を覚え、そして感覚的に4つ以上の数を覚えていくのです。
チャレンジマグネット
A4程度の画用紙に見本となるマグネットを並べた8マス程度の表を作ります。
そのマス目が書かれた用紙に、見本とを見ながらマグネットをパターン通りに並べていくのが「チャレンジマグネット」です。
数というよりかは数の前段階の「同じや違いといった感覚」を磨くためのメニューですが、数字を理解する上ではまずこの部分がわかっていないと躓いてしまうので、ここから始めましょう。
ピンクタワー
本講座でも何回か登場していますが、
モンテッソーリ教育の代表的な教具となっています。
大きさの異なるピンク色の立方体を積み上げたり並べたりすることで、ものを比較するという感覚的な概念を学んでいきます。
実践的に数字を覚えていくメニュー

大きさや形の比較、2つ以上のものを比べるという概念を覚えられたら、いよいよ数字というものに直接触れ合っていきます。
教具「数と玉」
1から10までの数字のパネルを並べ、その数字の下に数字の個数分だけ玉を置いていくというものです。
例えば、「5」と書かれたパネルの下には5個の玉をおくことがこのお仕事の正解となります。
子どもは数字が読めたり、3つのものを見て「3つ!」と言えたりしますが、3という数字を見て3つのものを選ぶということができない場合があります。
数字そのものの持つ意味を理解していない、といったケースは往々にしてあるので、この「数と玉」でうまく一致させてあげましょう。
ケーキなどの取り分けも、立派な数のお家モンテッソーリ

食卓でケーキなどを家族で分けるとき、子どもに分けてもらう事も立派なモンテッソーリ教育です。
「4等分」をしたり、「ケーキの大きさを揃える」事はとても頭を使います。
小学校に上がる前にこれらのことを学習しておくと、
算数もスムーズに理解ができるようになるでしょう。
身近な出来事で、数を数えたり算数の学習ができるようになると良いですね。
続いてのLessonでは、言葉を覚えるためのメニューについて紹介していきましょう。