前回のLessonでは、数に敏感になっている子どもがお家でできるモンテッソーリ教育のメニューをいくつか紹介しました。
今回のLessonでは、「言葉」に敏感になっている子どもに向けて、お家でできるメニューについて取り上げていきたいと思います。
あいうえお盤

文字への関心が出てきたらぜひ取り入れたいのが、ひらがなを合わせる「あいうえお盤」です。
いわゆる「五十音の表をそのまま読んだり覚える」事も大切なのですが、
マグネットで五十音をくっつけられるような仕組みにしておくと、
言葉・文字の場所を覚える練習にもなるので更におすすめです。
移動五十音で文字合わせ

文字を読むことはできるけど、まだ書けないという子どもには、お手本のひらがなをそのまま並べて遊べる「移動マグネット五十音」がオススメです。
写真や絵のように提示された見本にあわせて文字を並べることで、発音の復習をしながら文字を覚えていくことができます。
例えば、犬の写真に「いぬ」という言葉を書いておき、子どもはその五十音をマグネットから探して同じものを作るのです。
一歩進んで:世界地図パズル

世界地図は子どもにとって不思議の宝庫です。自分の見たことのない世界が小さな紙で表されており、情報量も山のように多くなかなか飽きさせない素晴らしい教具です。
その中でも、パズル形式で
世界地図の大陸や特定の地方だけを取り出したものがありますので、
言葉を覚えながら世界地理も覚えられる優れものと考えて
積極的に遊ばせてあげると良いでしょう。
ただし、「これ何?どこ?どんな国?」のような、
少し大人にとっても難しい質問が飛んでくる可能性がありますので、
一緒に学ぶつもりで学習していくことが大切です。
まとめ

Lesson9では、お家でできるモンテッソーリ教育のメニューについて事例も踏まえながら学んできました。
手先を動かすメニューでは、「握る・つまむ」「引っ張る、落とす」「つまむ」の順番で段階に応じたメニューを紹介しました。
数を数えるメニューでは、数を理解するための感覚から、数字を見て数が理解できるようになるためのメニューを紹介しました。
言葉を覚えるメニューでは、あいうえお盤や移動五十音など、言葉を合わせながら覚えていくメニューを紹介しました。
続いてのLesson10では、子どもの「自己肯定感」を高めるための声かけについて見ていきたいと思います。
どれだけモンテッソーリ教育の教具が充実していても、
子ども自身がネガティブな気持ちになってしまうと
それどころではなくなってしまいますので、
メンタル面のケアや声かけについてもしっかりと知識をつけることが大切です。
それでは進めていきましょう。