前回のLessonでは、「自己肯定感」とは何なのか、
自己肯定感はなぜ大切なのかという事について解説しました。
今回のLessonでは、子どもの自己肯定感を引き立て、自立を促すための声かけについて、学習していきましょう。
子どもの自己肯定感を高める2つのキーワード

子どもが自分自身を認めてあげられるようになるためには、基本となる2つのフレーズが重要です。
1.あなたならできる!
子どもが何かにチャレンジしようか迷っているとき、尻込んでいるときには、
背中を一押ししてあげるためのこの一言を投げかけてあげましょう。
これは一種の自己暗示にもなり、「できる自分を想像する」というポジティブなイメージトレーニングにもつながります。
2.できたじゃん!おめでとう!
子どもが何かに取り組んで、頑張ってできたことは、その言動や努力を積極的に認めてあげましょう。
このように声をかけると、子どもは「自分は大切な存在だ」と感じながら、
自分の言動や結果に自信を持つようになります。
できなくても、子どもの結果を否定することはせず、取り組んだこと自体を
褒めるようにしてあげましょう。
これらの2つのキーワードを繰り返しかけてあげることで、
だんだんと自分に自信を持つようになり、自立が促されていきます。
子どもの存在を認めてあげる声かけ

子どもがただ生きているだけで十分なんだ、という「存在の肯定」をして
あげることも、自己肯定感を高めてあげるための大切な要素です。
「お母さんたちはあなたが生まれてきてくれて、本当にうれしいのよ」
「あなたが元気でいてくれることが一番のパワーだわ」といった、
子どもがいるだけで幸せということを積極的にアピールすることで、
「自分はこの世に生まれてきてよかった存在なんだ」と根強く
自己肯定することができるのです。。
「いつもあなたの味方だよ」といった言葉も、自分が仮に一人で
悩んでしまったとしても最後に相談できる相手が必ずいる、
という意味で大事な言葉です。
自立の第一歩は、自分に自信を持つことです。
モンテッソーリ教育の基本的な考え方に倣って、子どもを否定することはせず、取り組んだことを褒めてあげるようにしましょう。
ただし、何でもかんでも褒めてしまうと「何をやっても同じことしか
言われないじゃん」と逆にネガティブになってしまう可能性もあります。
機械的に褒めるのではなくて、親も「いいところを見つけてあげる」ために、
子どもの活動を深くまで見守ってあげられることが大切です。
続いてのLessonでは、子どもの「内面」を認めてあげるための声かけについて解説します。