Lesson11-1 テレビやYouTubeはうまく使えば最強の武器!作り込まれたコンテンツを探せ

これまでのLessonでは、モンテッソーリ教育の歴史から考え方、年齢に応じた特徴や家庭でできるモンテッソーリなど、包括的にモンテッソーリ教育を分解して学習していきました。

このLessonでは、「コラム」として、これまでの考え方を応用して「より具体的な場面」毎に適応できるモンテッソーリ教育について解説します。

言葉を覚えるのには「繰り返し」が最適!

言語の敏感期を迎えて言葉を発するのに夢中になっている子ども。
多くの単語を覚えるチャンスですが、そこで大切になってくるのが
「繰り返しの重要性」です。

「エビングハウスの忘却曲線」という記憶に関する有名な分析では、
「繰り返しのない記憶は24時間で80%忘れてしまう」という結果が
出ているように、繰り返しと学習には密接な関係があります。

言い換えれば、同じ番組や動画、歌などを何度も聞く事で着実に言葉を覚えていくのです。

検索キーワードは「子どもの歌メドレー」!何回もループできる歌で言葉を覚えよう!

YouTubeには、「子どもの歌のメドレー」と名のついた、
「きらきら星」「どんぐりコロコロ」などの昔懐かしい童謡が
メドレーになったものが多く存在しています。

注目すべきはその再生回数で、チャンネル登録者数の数倍〜数十倍の再生回数を誇る「バズり動画」がとても多いジャンルになっています。

「バズコンテンツ=繰り返し再生されている」と言った一般論に乗っ取れば、多くの家庭が歌のコンテンツを繰り返し聞いているのではないでしょうか。

歌動画は言葉を覚えるために大切となる「繰り返し」が簡単にでき、
言葉の学習ができるコンテンツであるため、有効に活用するべきでしょう。

歌を使って言葉を覚えるということはもちろん、家事に集中したいときに、
20分のメドレーを聞かせておく、と言った使い方もできるのです。

「みんなのうた」の作り込みがすごい!

NHKで有名な「みんなのうた」には、様々な仕掛けがあることをご存知でしたか?

実はその歌詞から想像される「情景」であったり、
「季節感を感じる背景、映像」で視聴の離脱を減らし、イメージを広げる
工夫が各所にされているのです。

加えてたくさんの子どもが登場する事により、「友達が出演している」かの
ような感覚になるため、釘付けでテレビ画面を見入ってしまう工夫がされています。

これらのように、メディアコンテンツの仕組みや工夫に注目する事が、
「好きそうなもの」を探すときに大きなヒントになるのです。

今回のLessonでは、テレビなどの「メディア」の中で子どもが喜び学びになるコンテンツを探す事について学習しました。

続いてのLessonでは、お家の中でできるトレーニングのうち「ヒモ」に注目した具体的なトレーニングについて解説します。