前回のLessonでは、日常生活におけるモンテッソーリトレーニングの中で「衣服」や「靴紐」をうまく使ったトレーニングについて学習しました。
今回のLessonでは、家庭で毎日接する台所で、食材を使ったトレーニング方法について、3つほど解説します。
ジャムを塗る

ジャムをこぼさないように小さなスプーンに乗せて運び、
パンに万遍なく塗り広げるためには、力の加減とバランス感覚が必要になります。
ジャムの瓶を捻って開けることから始めてみると、捻る力加減の練習にもなるのでオススメです。
トーストでも練習ができそうですが、表面がすぐ崩れてしまうために難易度は上がっているため、次のステップにするようにしましょう。
他にも、嗅覚を鍛えるためのトレーニングとして「スパイスの匂いを嗅ぐ」という方法もあります。
スパイスの匂いを嗅ぐ

嗅覚は記憶に直結する重要な感覚でありながら、
なかなかモンテッソーリ教育の中でも見落とされてしまうポイントです。
嗅覚を鍛えるためにオススメなのが、いくつかの瓶に入っているスパイスの匂いを全て嗅ぎ、続いてそれぞれのスパイスをひとさじのスプーンに乗せて「どのスパイスでしょう」ということを当てるトレーニングです。
香りの強い食材であれば成立するため、コーヒーやバナナ、お酢などでも同じトレーニングを行うことができます。
じゃがいもでスタンプを作る

少し古くなって食べられそうにないじゃがいもを利用して、
スタンプを作ることも可能です。
動物や人の形をした「型抜き」でじゃがいもをくり抜き、
絵の具をつけてスタンプにしてみましょう。
型抜きでくり抜いた周りの果肉部分はナイフなどで切り抜く必要があるため、
親がお手本を見せて危なくないように教えてあげましょう。
完成したカラフルなオリジナルスタンプは、
画用紙などに強く押し付けることで手首を使う練習にもなります。
これらのように、古くなった食材などを利用して台所でできる実践もたくさんあるので是非参考にしてみてください。
今回のLessonでは、お手本をうまく活用する事で子どもの想像力を掻き立てるトレーニングについて学習しました。
続いてのLessonでは、公園の中でできるモンテッソーリトレーニングについて具体的に解説します。