前回のLessonでは、お料理のなかで「お手本を見せる」事が大切だという事について学習しました。
今回のLessonでは、公園の中でできるトレーニングを解説します。「自分の子どもの頃に戻ったような感覚で接してあげる」ことを意識しましょう。
まずは子どもにとって夢の広場「砂場」で指先と頭脳の両方を鍛えられるトンネルのケースについて見ていきましょう。
「トンネル」は難しい!砂遊びで指先を器用に

砂場は公園の中でも、特に指先をふんだんに使える場所です。
鉄棒などの遊具は握力の限界を迎えてしまうとなかなか遊ぶことができませんが、この砂場はいつまででも指先を動かして遊ぶことができます。
「トンネル」は山を作って壊れないように穴を開けていく高度な砂遊びになっており、ほとんどの場合は水を使って砂を硬くしないと作れないようになっています。
「トンネルを作ってみようか」と子どもに声をかけて、
アイデアを振り絞って砂でたくさん指を動かす経験をさせてあげてください。
「植物の観察」は意外と見落としがちな知識の宝庫

子どもには「敏感期」と呼ばれる特定の物事を集中的にこなしたくなる期間がある事はこれまでのLessonで解説しておりますが、数を数えたくてたまらない敏感期である「数の敏感期」の延長線上には、「科学の敏感期」があります。
この「科学の敏感期」とは、自然現象を中心とした日常で起こっている現象に「なぜなの?」を繰り返す時期。
幼い頃に「なぜ太陽は昼にしか見えないの?」「なぜ海は青いの?」などと言った疑問を解決したくなったという経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
公園や道端に生えている植物が何であるか、どのような作りをしているかなどが、強烈に気になってくる時期があるのです。
この植物の観察は、子どもにとってはまさに「数の敏感期」の延長線上にある「科学の敏感期」を刺激する非常に楽しい観察実験です。
公園に行く時は遊具だけではなく生えている花や雑草、木の種類など普段は注目しにくいところを是非子どもに見せてあげてください。
子どもの視点でしか見えない「アリの行列」

地面をゆらゆらと歩くアリの行列。
大人の目線では高すぎて見えにくいアリの行列も、子どもにとっては興味の宝庫。
是非、歩いている地面にも注目して、子どもがアリの行列を見つけた時は
積極的に立ち止まって話題にしてあげましょう。
アリの巣を指でほじくろうとしてしまった時は生き物の大切さを教えることもできますし、小さな体でも一生懸命に働いているという倫理観も育てることができます。
公園でのモンテッソーリトレーニングは、「視線を1m低くして」子どもの目線に立って考えてあげることがキーワードでしょう。
今回のLessonでは、公園におけるモンテッソーリトレーニングについて学習しました。
続いてのLessonでは、「算数」についての考え方を日常でどのように取り入れていくか、という具体例について解説します。