Lesson11-5 数の敏感期で培う「算数」の概念は日常で覚えよう!数のトレーニング

前回のLessonでは、公園でできるモンテッソーリトレーニングを「子どもの目線に立って」行う事が大切であるという視点の確認を行いました。

今回のLessonでは、数の敏感期を迎えた子どもが「算数」を学んでいくための考え方をどのように日常に取り入れていくか、という事について解説します。

数の敏感期ではとにかく「数を数える」事に敏感になります。
しかし実態としては「数字の意味」を理解している子どもは最初のうちはそこまで多くないと言う事です。

そこで、数字と数字の意味を結びつけるメニューをやってみましょう。

豆を使って数字と量を結び付けよう!

広い口の瓶を10個ほど用意し、それぞれの瓶の前に1から10の数字の書かれたカードを置いておきます。

さらに、その前に豆を入れたお皿などの入れ物をおいていき、数字の示す通りに豆を瓶に入れるというゲームをします。

まずは親が見本を見せて行うのですが、ポイントは「0の番号には何もない」ことをしっかりと理解させることです。

「ゼロ」という数字が発見されたのが1〜9の相当な後であるように、「何もないことも数字になる」という概念をきちんと教えてあげることも大切です。

ストップウォッチで10秒当てっこゲーム

10秒という時間感覚を身につけるために、まずはストップウォッチを見ながら10秒を測り、その後目を閉じて10秒に近い方が勝ちというゲームをしてみましょう。

競い会うことが好きになってくる年長さんあたりの年齢から、
とても人気の種目になっています。

10秒だけでなく、様々な日常の時間を測ってみよう

また、「ゆで卵を作るから、3分時間を測っておいて欲しいな」「ゴミを捨てて戻ってくるまで、1分で行けるかな」と言った日常生活における様々なタイムを測ってみるのも面白いでしょう。

「これにはこのくらいの時間がかかる」という感覚は大人になっても
非常に大切であるため、家庭内の家事にどのくらいの時間がかかるのかを
感覚的に理解することは、大きな意味をもちます。

まとめ

Lesson11では、場面に応じてより具体的にモンテッソーリ教育の実践について解説させていただきました。少し復習してみましょう。

Lesson11-1では、「みんなのうた」などを事例に、メディアコンテンツの仕組みや工夫に注目する事が、「好きそうなもの」を探すときに大きなヒントになることを学習しました。

Lesson11-2では、靴紐などの身近なものを使ってトレーニングしていく事で指先を動かす練習になる事ついて解説しました。

Lesson11-3では、台所でできるトレーニングとしてじゃがいものスタンプやスパイスの嗅ぎ分けが有効であることを学習しました。

Lesson11-4では、公園でのモンテッソーリトレーニングとして「視線を1m低くして」子どもの目線に立って考えてあげることをキーワードで捉えることが大事だと学習しました。

以上で、モンテッソーリ教育についてのLessonは終了となります。
この講座の内容が少しでもモンテッソーリ教育への理解を深め、
実践を促すための知識になっていれば幸いです。

最後まで学習いただき、ありがとうございました。