前回のLessonでは、モンテッソーリ教育における道具や環境の考え方について学習してました。
今回のLessonでは、家庭におけるモンテッソーリ教育の取り入れ方と、
その基本となる考え方について解説していきます。
モンテッソーリ教育は実は家庭にこそ向いている?

マリア・モンテッソーリは、知的な障害を持つ子どもに触れ合う中で
「子どもの家」を通じてモンテッソーリ・メソッドの実践を行いました。
言い換えれば、エリート育成のためのメソッドではなくむしろ
「社会から少し遅れている子どもたち」のための教育方法です。
家庭が貧しく両親が共働きで、なかなか子どもにかまってあげられない
家庭の子どもに対し、保育所で母親に代わって教えてあげているのが
モンテッソーリ教育です。
モンテッソーリ教育の考え方それ自体は、特別な資格がなくとも家庭で
取り入れられるものがほとんどなのです。
道具選びで注意しなければならない点

モンテッソーリ教育の教具としてお家で準備できるものの中で、
「これは避けた方がいい」というものもいくつかあります。
例えば、「口に入れると喉につまらせる恐れのあるもの」
「角が尖っていたり鋭いもの」「重すぎて足の上に落として怪我をしてしまうもの」などがそれに当たります。
これらは学びよりも危険なリスクがあるので、柔らかいものや
飲み込めないサイズのものなど、子どもにとって安全に扱えるものを
用意するようにしましょう。
お家モンテッソーリの教え方
家庭で取り入れられるモンテッソーリ教育の教え方の順番・ポイントを
紹介します。
・年齢にあったものを用意する
・まずは親が見本を見せる
・もう一度ポイントを示しながら見せる
・実際に子どもにさせてみる
・うまくできていない時は、「手を添えて」一緒にやってあげる
・すぐにできなくても見守ってあげる
ポイントは「できない時は、手を添えて一緒にやってあげる」こと。
そうする事で、「できる感覚」を手で覚えられるようになりますので、
手を添えてあげてみてください。
これらの事を意識して行ってみることが、
家庭モンテッソーリ教育の考え方のコツと呼べるでしょう。
続いてのLessonでは、モンテッソーリ教育の考え方のメリットとデ
メリットという面について解説していきます。