前回のLessonでは、モンテッソーリ教育が目指す基本的な考え方について学習していきました。
今回のLessonでは、モンテッソーリ流で言われなくても自分からできるようになる「3つのルール」について確認していきたいと思います。
まず1つ目のルールは、言われずとも動くための仕掛け作りから始まります。
「やりなさい」ではなく、自分からやりたくなる環境を整える

1つ目のルールは、子どもが自分自身で動く仕掛けを作るということです。
具体的には、たった一つのウォールポケットを用意してみることを
お勧めしています。
壁に吊り下げたウォールポケットに上から順に
「手洗い、歯磨き、着替え」に必要なものを入れておけば、
子どもはポケットの順番通りにその行為を行うだけで、日常生活ができてしまうというような仕掛けです。
続いてのルールは、子どもに何か説明をするときに注意するべきポイントです。
言葉ではなく、行動でやり方を教える

2つ目のルールは、何かをして欲しいときに、口で説明するのではなく、
実際にやって見せるという事です。
大人にとっては言われればすぐわかる事であっても、子どもがうまく
想像できないことはたくさんあります。
例えば、公園で砂場遊びをした後に「手を洗って!」と言われても、
お家と違う公園の蛇口の捻り方はわからないかもしれません。
そんな時は、「ひねる」という動作を言葉で説明するのではなく、
実際にやって見せることでイメージを共有しましょう。
続いて最後のルールは、子どもの集中体験を大切に見守ってあげる
ということです。
やりたいことに没頭している時は集中を邪魔しない

3つ目のルールは、子どもが何かに夢中になっている時、
そのフロー状態を決して邪魔しないということです。
乳幼児期に夢中になって取り組み、自分が満足するまで何かに取り組み続ける
経験をどれだけたくさんできたかで、大人になってからも集中力を
どれだけ発揮できるかは変わってくると言われています。
モンテッソーリ教育においては、これらの3つのルールを意識して日常生活を行うことが大切なのです。
続いてのLessonでは、モンテッソーリ教育における環境整備や、
教具の基本となる考え方について解説します。