Lesson6-1 モンテッソーリ教育を実践するための基本

前回のLessonまでは、モンテッソーリの基本的知識や
モンテッソーリ教育で育まれる力について、様々な角度から分析して学習してきました。

今回のLesson6からは、より実践的にモンテッソーリ教育を取り入れていくための知識を学んでいきます。

まず初めに、今回のページでは、実践に移すための基礎的知識を学んでいきましょう。

自主性を育てるモンテッソーリ教育

奥が深いモンテッソーリ教育ですが、一言で説明するなれば
「自立していて責任感があり、学習に対する意欲が高い子どもを育てる」事が
モンテソーリ教育の真髄だと言えます。

そこには人への思いやりや有能さ、言われなくても自分で行動できる
と言った様々な要素が含まれていますが、一番大切なのは「自主性」でしょう。

この「自主性」を支えるのは、メンタル面での安定の基盤となる「自己肯定感」です。

自主性を支える「自己肯定感」とは

自立している大人であっても、どこか自分のしている事に自信が
持てなかったり、人から否定的なことを言われてしまうとすぐに心が
折れてしまったり・・・

実は、そんな方は「自己肯定感」が低いのです。
ここで言う「自己肯定感」とは、自分のしている事が社会的に有意義である
という自信や感覚のことを指しています。

この自己肯定感は、小さな頃から何かを成し遂げたときに褒められたり、
できなかった時でも挑戦したことそれ自体を褒められたりなど、「
幼少期の褒められ度」によってある程度決まってきます。

言い換えれば、自分で自由に行動する事ができるようになっても、自己肯定感が高くなければ心が弱くなってしまうので、積極的に子どものことは褒めてあげるべきですね。

モンテッソーリ教育の教育分野

自主性を育むことを主目的としているモンテッソーリ教育がカバーしている
教育領域は、一体どのような領域になるのでしょうか。

モンテッソーリ教育は、大きく4つの領域に分かれています。

・感覚教育:指先を中心とした感覚を磨き、ものの考え方を身につけるための
分野です。ピンクタワーや砂などを使い、指先の感覚を洗練していきます。

・言語教育:読み書きの両方ができるようになるための分野です。
絵と文字が書かれた「絵カード」などを用いて言葉と意味を一致させたり
などの教育を行います。

・算数教育:1~10までの数の概念の基礎を学ぶ分野です。
ビンやビーズなどの家庭にあるものを用いて算数の感覚を身につける練習を行います。

・文化教育:歴史や地理、音楽などの文化を学ぶ分野です。日本地図や時計、
地球儀などを使って文化の知識を身につけていきます。

以上、今回のLessonでは、モンテッソーリ教育における基本の考え方を解説させていただきました。

続いてのLessonでは、モンテッソーリ教育においてこれを守れば言われなくても自分からできるようになると言われている「3つのルール」について紹介させていただきたいと思います。